オホーツクの流氷


流氷の出没に右往左往していた、オホーツク沿岸チロリン村に住むimkです。

流氷は突然の来訪で、逃げ足も早い。

最北端に限りなく近いオホーツクに流氷が着岸するとニュースになります。
そのくらい流氷は、めったに見られないものとなりました。
私も、チロリン村在住して何年になるのかしら?

昔、良きママであったときに、夫の実家で流氷を見ていました。
キシキシと流氷が小鳥のさえずりの様に・・・しかし、家の中でも聞こえそうなかすかな声。
冬になれば当然流氷が来て、住んでいる人々を震え上がらせるもの。
そんな風に考えていました。
でも、子供達が良きパパやママになってから、流氷は待ち遠しくなるくらい着岸しないのです。
そんなことある?あるんですね。
陸と流氷の境目が分からない雪の原になっていたのに・・・・。

とにかく、とうとう流氷を捕まえました。


撮影日2008年2月24日(日曜日)



「流氷に乗ってはいけません!」子供達には、言いましたよ。
ネ!良きママだったでしょう?

でも、私は今回流氷に乗ってしまいました。
その日の前日、猛吹雪で北風が日本中で猛威をふるって強風が吹き荒れました。

私は流氷を追いかけて写真に撮ったものですから、執着心はなかった。
ただ、強風が・・・・?もしかしたら?
ちょっと、海を見て来ようか?勿論カメラ持参です。
ニュースもないから半信半疑。距離は5キロ。
前日は吹雪で、通行止めだったのに 太陽には誘われてドライブ。
太陽には誘われてください。きっと良いことが待っている!

水平線も見えないのよ。
勿論キシキシとかすかな声も聞こえます。
目の前に広がる美しい風景。
太陽は、流氷を美しく輝かせてくれています。
海水の見える位置を探しました。ここが最高のポイントってところ見つけました。
実物は、迫力があるんです。


そう、私だけでなく夫まで・・・・。
子育ての終わった夫婦は悪い大人になりました。
前日の強風で、波をかぶり流氷の表面はテカテカのツルツルです。
私には怖くて・・・・!などと言いつつ「どっこいしょ!」と氷に座っていたら
どうしたことでしょう?急にシューズの上まで海水が・・・・
この氷は、沖に流されているのかしら?
あせっている私は、波もないのに海の水が深くなる?なんて事は、思考できない。
もしかしたら、潮の満ち引きか?
とにかく、氷の上はやはり怖かった。
でも、心の中がからっぽになり、しばらく氷と戯れる。
昔、漁師の子供だった頃の思いにふける姿は、背中に哀愁が漂っている。
この言葉を好んで使う人が職場にいたっけ。ウン。

もっと、氷がぶつかる大きな音だと思い込んでいました。
「ゴーン」は、川の氷が融けかかり海へ流れ出る時、橋桁にぶつかる音でしたネ。

こんなにガッシリと着岸したのを見たのは何年ぶりでしょうか。
先日高い位置から流氷を写真に撮りましたが、やはり接近してこその迫力です。


私達の足跡が・・・・ネ

寒かったけど、楽しかったよ〜!

風邪気味になりちょっと苦痛だったけど、でもでも楽しかったよ〜!

悪い大人ですがスリルを味わい、美しさに酔う。
私の写真でどの位の表現が出来ているか疑問です。

一応今年の流氷はガッチリと捕まえた証拠です。

寒いから流氷は好きではなかったんです。
HPを作り出して、興味を持った物のひとつです。

本日(2月29日)のニュースです。
「オホーツクを取り囲んでいた流氷は南下して根室に2年ぶりに着岸しました。」
本当に行ってしまいましたね。
もっとロマンチックに流氷の上にメノウ石を乗せるとか・・・考えれませんでした

春を感じる物を掴みたくなりました。

トップページへ|